横浜・奈良ドリームランド記念アルバム・1979
-夢よふたたび-


昭和40年代後半から50年代前半にかけて…横浜ドリームランドは開園当時の華やかさも薄れ、徐々に衰退の時を迎えつつありました
モノレールの休止、ハイツへの土地売却とそれに伴う冒険の国や外周列車の消滅、入園者の減少…

そんな中で、松尾社長は起死回生のプロジェクトを計画します
それは、日本初の宙返りコースター「シャトル・ループ」の導入です
時に、1979年(昭和54年)でした

そしてそれは効を奏し、ドリームランドはまがりなりにも第2の黄金時代を迎えることが出来ました
そんな誇らしげな社長の気持ちを表すような、オールカラーのアルバムが当時発行されていました
発行時期は、宮廷庭園がラブスクウェアに改造されてませんのでシャトルループ開業間もない頃、昭和54年と判断されます

このアルバムは、当時横浜ドリームランドに行かれた方が、園内で買い求めたものだそうです
タテヨコ各24センチのサイズでオールカラーとなっています
いわゆる無料配布されるペラペラのパンフレットとは違うしっかりとした造りで、価格も1000円位したものだったとか

構成としては、横浜と奈良を半々とし、表表紙からめくると横浜ドリームランド、裏表紙からめくると奈良ドリームランドの園内紹介になっており、
丁度中央のページが日本ドリーム観光の案内になっているというなかなか凝った構成となっています

横浜ドリームランドについては、シャトルループをメインに、当時の園内の遊具のほとんどが紹介されています
初代メリーゴーランドやパラトルーパー、ラウンドアップなど、開園当初にはまだなくて、閉園時にはすでになくなっていた遊具のカラー写真は特に貴重です
(一般的に、こういった中間期の写真や資料は、ほとんど残っていないものです)

また、宮廷庭園の写真をよく見ると、展望台の上に置かれているかつての外周列車の姿も写っており、休憩所として使用されていたという話を裏付けます
ワンダーホイールも外周と内周部をツートンカラーで塗り分けたこの時期のみの塗装となっており、ゴンドラの形も、初期・後期とも違う形をしているのがわかります
(ということは、ワンダーホイールのゴンドラは、少なくとも2回更新されていることになります)

飛行塔のゴンドラの形も開園当時のものとは異なっているなど、細かく見てゆくといろいろと新発見がありそうです
松尾社長が、まだまだドリームランド経営に意欲を燃やしていたのがひしひしと伝わってくるような、貴重な資料です

今回縁あって、このアルバムをお譲りいただいたhatiman氏に感謝しつつ、内容の御紹介をしてゆきたいと思います

表表紙:こちらからめくると横浜ドリームランドの紹介となっています

裏表紙:こちらからめくると奈良ドリームランドの紹介となっています

シャトルループのパノラマ写真:真っ青な空が泣かせますね…

宮廷庭園:明治天皇と外周列車に注目

園内マップ:かなりいいかげんな配置となってます〜

さらにシャトルループの紹介のページです:さすが力が入ってます(笑)

園内遊具の紹介その1:初代メリーゴーランドや、塗り分けの違うワンダーホイールのカラー写真は貴重です

園内夜景と遊具の紹介その2:おとぎ列車もまだ残っていました、潜水艦も渋い色です:夜景きれいですね〜

遊具の紹介その3:ジャングル探険船、大海賊がまだピカピカです(笑)ボブスレーもまだ1両で運行してます

プール中央には、まだ大噴水が残っています、子供の国のお城はたぶん最晩年の姿です、お化け屋敷のネコちゃんも最初からいたんですね
そしてドリーム銀座…すでに寂れてます(笑)



後半部分は、奈良ドリームランドの紹介です
ページ容量の関係で、小さいサイズとなりますのでご了承ください
まだ潜水艦や、過去の国など、奈良開園当初の施設がほとんど残っています

ドリーム観光の紹介ページの
松尾社長の挨拶文です

まだまだやる気十分ですが
5年後(昭和59年)
惜しくもお亡くなりになりました
パンフ中央の2ページ分は、日本ドリーム観光の紹介となっています


最後に、このアルバムを譲っていただいたhatiman氏からいただいたメッセージを御紹介して、このページを締めくくりたいと思います


…このアルバムを購入したのは、もう20年以上前のことです。
シャトルループが、「横浜ドリームランド」にしかなかった頃でしたでしょうか、
園内の売店で買ったように記憶してます。
遊園地のガイドブック兼入園記念アルバムにしては、
結構よいお値段ではなかったでしょうか・・(笑)
当時、このアルバムを手にして、勝手に推測した事は、
まだ「ドリームランド」というブランド意識が、僅かながらにでも、
残っているな・・って事でした。
あの頃の売店には、Tシャツ、カップ・・など、
多くのシャトルループ関連グッズが並んでました。


シャトルループオープン時の雑誌広告とチケット(hatiman氏提供)